近年、様々なスキンケア用オイルが販売されています。椿油、ホホバ油、アルガンオイル、ココナッツオイル等、挙げればきりがありません。
そんな中、動物性のオイルは人間の皮脂に成分が近く、特に馬油(ばーゆ)というオイルは古くから使用されています。皆さんはご存じでしょうか。
本記事では、万能で最強のオイル『馬油』について、また、それらを使用したシャンプーやスキンケア品等を解説していきます。
目次
1.馬油って何?いつから使われている?
馬油って何?
馬油(ばーゆ)は、馬の脂肪から得られる天然の油で、美容や健康にさまざまな利点があるとされています。
保湿効果が高く、肌の乾燥を防ぐためにしばしば使われます。また、抗酸化作用があり、肌の老化を遅らせるとも言われています。
詳細は後ほど説明します!
馬油の歴史
馬の油の薬効は、中国にルーツを辿ることができるそうです。漢方なども多いし、中国4000年の歴史はすごいですね。
馬油の効能は、5~6世紀頃の中国の医師「陶弘景」が 馬の油は“髪を生ず” と「名医別録」に書き記しています。また16世紀頃中国の医師「李時珍」は薬物学書「本草綱目」に馬油が肌荒れ治療やしみ・そばかすの除去、筋肉痙攣の緩和などに効果があると書き記しているそうです。
これが日本にも伝わってきたわけです。
「ガマの油」は実は「馬の油」だった?
時代劇や漫画などでたまに見る「ガマの油」はカエルではなく馬の油だったという説があります。
江戸の中期の牛や馬の食用が禁じられていた頃に、公では「馬の油」と言いづらかったため「我が馬の油」→「我馬の油」→「ガマの油」と文字って変名したというものです。
この説を唱えた研究者達の発表により全国的に「馬の油」が広がることとなり、今日では化粧品や健康補助食品などの多方面で、
利用されるようになりました。
一方で、カエルの分泌液自体も生薬として使用されるため、どちらの説が正しいかはわかりません。
2.馬油の効能一覧
効果①不飽和脂肪酸による育毛
馬油にはα-リノレン酸、オレイン酸、リノール酸といった不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。
不飽和脂肪酸を用いた育毛剤は、毛髪の成長を促進するとされています。不飽和脂肪酸は皮脂腺を健康に保つ働きがあり、皮脂腺が健康であることは頭皮と毛髪の健康に直結しています。
また、不飽和脂肪酸は抗酸化作用があり、頭皮の細胞を酸化ストレスから保護することで、毛髪の成長を促すと考えられています。
さらに、血行を良くする効果もあり、頭皮への血流を増加させることで毛髪の栄養供給を向上させ、健康な毛髪の成長を支えるとされています。
文献や特許などにも記載されていることがあるよ
効果②抗酸化作用
馬油は皮膚内に浸透し、油膜を張って細胞を保護することで、体内に入り込んだ細菌類を油の中に封じ込んで細菌の働きを抑え、細菌の侵入感染やブドウ球菌などの侵入を防ぐ作用があると言われています。
また、浸透することによって内部の空気を追い出し、皮脂の酸化を防ぐ作用が生まれます。
効果③高い皮膚浸透力・保湿力
馬油は人間の皮脂に非常に近い成分を持つため肌との馴染みがよく、肌に塗った瞬間に皮膚の隙間に浸透し潤った状態を保持します。
人間の皮脂に近いからこそ、皮膚への負担がなく安心して使用できます。
皮膚にスッと馴染むので、塗布した後にべたつくことがありません。
殺菌・保湿能力により、乾燥肌のニキビに効果的と言われています。
こちらの資料によると、神仙太乙膏との併用でアトピーなどの改善もできる可能性があるとのことです。
効果④血行促進
馬油には血行促進の効果があると言われています。これは、馬油が皮膚の表面に作る薄い膜が体温を保持し、それによって血流が増加するからです。血流が良くなると、栄養素や酸素が体全体にスムーズに運ばれるようになり、組織や細胞の健康を支えるとされています。
また、血行促進効果は肌のキメを整え、肌トラブルの改善にもつながります。特に、冷え性の改善や、肩こり、腰痛などの痛みの緩和にも役立つとされています。
ふるい傷跡なんかも薄くなっていくという口コミも有りますね!
効果⑤抗炎症効果
馬油の成分には、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸といった不飽和脂肪酸が含まれており、これらは体の炎症反応を抑制する働きがあるといわれています。したがって、皮膚の赤み、かゆみ、腫れなどの炎症症状を和らげるのに馬油が使われることがあります。
また、傷ややけどの治療にも用いられ、炎症を抑えて修復を助ける効果が期待されます。
これらの効果は、例えば科研などでも研究の報告がなされています。
3.馬油のオススメ商品
スキンケア品
有名なものと高成分のものをピックアップしています!
ソンバーユは非常に有名ですね!
こうねは成分が多いです!
香り付きのものもあります。
ヘアケア・シャンプー
4.最近のトレンド!エミューオイルとは?
エミューオイルの起源は、オーストラリアで4万年ほど続いていた先住民族アボリジニが利用した時から始まったと考えられています。
エミューオイルは、アボリジニによって傷、やけど、打撲、関節炎、筋肉痛、虫さされなどの炎症鎮痛、皮膚炎などの万能薬として4万年以上も前から利用されていました。
エミューオイルも馬油と同様に人間の皮脂に近い成分を有しています。