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四国で電気代を安くするには?Looopでんき等の市場連動型プランに切り替えて節電しよう!

2024年3月25日

「夏と冬の電気代が高い!電気代を少しでも安くしたいけど、市場連動型プランがどういったものなのかわからない」という方は多いと思います。特に、四国の方(愛媛県四国中央市住みの自分を含め)は保守的な考えが強いので、なかなか新しい市場連動型プランへの切り替えに踏み出せない人がいるのではないでしょうか。

 

この記事では、従来の従量電灯プランと市場連動型プランの違いやメリット/デメリット、注意すべきポイントなど、市場連動型プランへ切り替える際の不安を払拭できるように詳しく解説していきます。

 

節電のコツやアイデア等にも触れていきますので、是非参考にしてください(^^)/

 

1.市場連動型プランとは

そもそも市場連動型プランとは何か

市場連動型プランとは、電力の卸売市場価格に連動して電気料金が変動するプランのことを指します。

 

これは、時間帯や電力需要により料金が変動する(需要と供給に合わせて変動)ため、エネルギー消費の効率化に寄与することが期待されています。

 

具体的には、電力の需要が高い時間帯には電気料金が高くなり、需要が低い時間帯には料金が下がるという仕組みです。これにより、消費者は電気を使用する時間帯を調整し、電気料金を節約することが可能になります。

 

さらに、電力供給者にとってもメリットがあります。電力需要の変動に柔軟に対応することができるようになるため、エネルギーの効率的な供給が可能となります。このため、市場連動型プランはエネルギー需給の最適化を目指す重要なツールとなっています。

 

つまり、市場連動型プランは消費者へのメリットだけでなく、環境にも配慮できる今の時代に合ったプランとなります(^^)/

 

市場とはどこのことか

市場連動型プランの『市場』とは、日本卸電力取引所(JEPX)のことです。

 

このJEPXは日本で唯一電力を売買できる取引所であり、ここで取引される市場価格に連動して電気の料金が変動します。

 

市場連動型プランで有名なLooopでんき等は、スポット市場(一日前市場)という1日を30分単位に区切った48商品として翌日の価格を決定する取引を利用しており、30分という短い時間で価格が変動します。

 

 

電力の安定供給は、発電事業者が提出する発電量の計画と、小売事業者が提出する需要量の計画がバランスすることで保たれます。1日前には翌日の30分毎の発電計画と需要計画がそれぞれ確定しますが、これを最終調整する場所がスポット市場になります。

 

発電事業者は、自身が保有・契約する発電所の発電量を計画し、すでに売り先が決まっている量を確認して一日前市場(スポット市場)への入札を考えます。小売事業者は、顧客の需要を予測し、その需要予測を積み上げ調達しなければならない量を考えます。

 

スポット市場はこの両者の内容の突合せを行い価格と量でバランスさせる機能を有し、30分ごとの価格を決定していきます。

 

従量電灯プランと市場連動型プランの電気料金の計算

主に一般消費者と電気小売事業者間で取引されているのは従量電灯プランと言われます。市場連動型プランとは計算方法が異なり、ここを理解することが一番重要かと思います。詳しく解説します。

 

従量電灯プランの電気料金計算方法(四国電力やENEOSでんき等)

従量電灯プランは従来からよく取引されている最も一般的な電気料金のプランになります。

 

基本的に、電気料金のベースの考え方は基本料金(または最低料金)+従量料金(使用量に合わせて3段階で単価が変化)× 使用量になります。

 

基本料金は、その月に電気を全く使用しなくても支払わなければならない料金になり、例えば『1契約につき11kwhまで667円』などと決められております。

 

従量料金は段階的に決められた電気料金の単価であり、基本的には使用量が多くなるほど単価が増加します。

 

ENEOSでんきでは、11~120kwhまで1kwhにつき約31円/kwh、120~300kwhまで約37円/kwh、300を超えると約39円/kwhというように設定されています。

 

基本料金は11kwhで667円なので、かなり割高で設定されていることがわかりますね。

 

 

なお、実際の電気料金は他に2つの費用の差し引きが影響します。

 

再生可能エネルギー発電促進賦課金:再生可能エネルギー(太陽光発電や風力等)の普及のための費用、全事業者一律で上乗せ。

燃料調整費:火力発電用の燃料価格変動を電気料金に反映させる調整費用。燃料が高騰すれば価格が上乗せされ、逆に燃料価格が低下すれば価格が差し引かれます。

 

段階的に変化はしますが単価が一定なので、電気代の予想がしやすいです。

 

市場連動型プランのの電気料金計算方法(Looopでんきの場合)

Looopでんきやリミックスでんき等の市場連動型プランは、2016年4月にスタートした「電力の小売全面自由化」によって電力を一般家庭に売る事業者が増えた際に広がったプランになります。

 

Looopでんきの詳細が知りたい方はこちら!


 

2016年以前は、日本の電力販売は地域の電力会社10社(東京電力、関西電力、四国電力など)が独占していました。

 

電力自由化により、事業者が増えて電気料金が安くなることが見込まれています。

 

 

さて、改めて市場連動型プランの電気料金の計算方法を見てみましょう。

従量プランとの違いは、①基本料金と②燃料調整費がないこと③料金が電源調達料金+固定従量料金がベースということです。

 

①基本料金が無いため、出張で部屋を長期間空けるときや太陽光+蓄電池利用で電気を全く使わない場合は電気代を非常に低くできる可能性があります。

 

また、②燃料調達費は市場価格に反映されていますので、無いというよりはタイムリーに計算に加味されているということになります。従量プランでは、前3か月分の燃料費から計算された金額が反映されるので、タイムラグがあります。

 

③料金が電源調達料金+固定従量料金がベースとありますが、このうち、電源調達料金が市場価格になります。固定従量料金は各事業者で決めている金額で、ここが高いか安いかは事業者の利用規約を見て判断することになります。

 

具体的な計算例は、後述しようと思います。

 

 

2.市場連動型プランのメリット・デメリット

市場連動プランのメリット

市場連動プランのメリットは、市場価格が低い(電気代が低い)時間帯に電気を使うことで、電気代を安くすることができるということです。

 

晴れている日等は太陽光発電の供給が多くなるため、市場価格が0.01円/kwhという破格の値段になることもあります。この安い時間帯に洗濯したり、蓄電池に充電して充電分を単価の高い時間に使用したりすることで電気代を低減できます。

 

 

市場連動プランのデメリット

市場連動型のデメリットは、電気の市場価格が高い時間帯に電気を多く使うと、従量プランより電気代が高くなってしまう可能性があるということです。

 

市場価格は燃料や季節、天候等に影響を受けるので、毎日電気市場の動向を確認する必要があります。

 

特に、冬季に寒波が来た場合は暖房用に電気の需要が増えるため、市場価格が高騰する傾向があるため、注意が必要です。

 

 

3.市場連動型は本当に安くなるのか

市場連動プランを計算する際の注意点

市場連動プランの注意点は2つあります。

 

1つ目は、市場価格=電源調達単価ではないということ

JEPXで表示される市場価格と、各社のHPで表示される電源調達単価には数円/kwhの乖離があります。電源調達単価は、市場の価格(スポット市場=エリアプライス)にエリア損失率と消費税率を加味した値になるからです。

 

エリア損失率は各事業者によって異なる(厳密に言うと、各事業者と取引している一般送配電事業者が決める損失率によって変わる)ので、各事業者の規約やでんき料金定義書等を確認する必要があります。

 

これらを加味すると、例えば市場価格が10円、15円の場合、電源調達単価は下記通りになります。

算出条件:2024年3月, Looopでんき, 四国エリア

 

市場価格が10円/kwhの場合

電源調達単価=市場価格÷(1-エリア損失率)× 消費税率=10円/kwh ÷(1-8.1%)× 1.1=11.97円/kwh

市場価格が15円/kwhの場合

電源調達単価=15円/kwh ÷(1-8.1%)× 1.1=17.95円/kwh

 

実際に計算してみると数円/kwhの乖離があるようですね!
電源調達単価は各社のHPやアプリにタイムリーに記載されていることが多いので、確認してみましょう!

 

2つ目は、固定従量単価が加算されるということ

固定従量単価とは、各エリアの当該一般送配電事業者の託送供給等約款で定められた「電灯標準接続送電サービス」の料金を基に各事業者で算出した託送費と、サービス料を含む費用になります。

 

この費用が大きいので、電気代が劇的に安くなるということはありません。

上図では、市場連動プランについて、市場価格と実際の電気料金単価の通り、固定従量単価を加味する必要がありますので、市場価格が0.01円/kwhだったとしても実際の電気料金単価は約16円/kwhとなります。

 

固定従量単価は提供エリアによって異なります。東京電力管轄では14.87円/kwh(2024年4月以降)であるのに対し、四国電力管轄では15.56円/kwhになります。

 

図を見ると、市場単価が14円/kwhを超えるとENEOSでんきの1段階目の単価を超えます。また、市場単価が20円/kwhを超えるとENEOSでんきの3段階目の単価を超えてしまいます。

 

電気代を安くするためにはこの辺りの市場単価を把握しながら電力を使用することが重要になってくるのです。

 

固定従量単価は事業者によって数円/kwh変わる場合もあります。比較して検討しましょう。

 

 

実際に計算して金額を比較してみよう!

我が家は3月までENEOSでんきを使用していました。そこで、2024年3月14日の使用電気量を確認したところ、上図のようになりました!

 

夜中にテレビとエアコンをつけっぱなしにしていたので、使用量が0.3~0.4kw/30分になっています。外出中の使用量は0~0.1kw/30分なので、待機電力は0.1kw程度と考えていいと思います。(・・・ポットとPCはずっとつけっぱなしなので、それらの消費電力が多いのかもしれません。)

 

また、今は築40年程度の賃貸アパートで住んでいて、断熱が全然ないので、暖房費等も余計にかかっていると思います。

 

さて、実際にこの日の使用量を基に計算して比較してみましょう。

 

従量電灯プラン(ENEOSでんき)の場合

ENEOSでんきの従量電灯プランは3段階に分かれています。

 

11~120kwhまで1kwhにつき約30.65円/kwh、120~300kwhまで36.63円/kwh、300を超えると38.62円/kwhになります。それぞれの単価で計算してみます。

 

11~120kwh@30.65円/kwh:30.65×13.9=約426.0円

120~300kwh@36.63円/kwh:36.63×13.9=約509.2円

300kwh-ower@38.62円/kwh:38.62×13.9=約536.8円

 

1段階目を超えるとかなり金額が高くなります。

 

市場連動プラン(Looopでんき)の場合

2024年3月14日の市場単価および電源調達+固定従量単価を加味してLooopでんきの電力単価を算出し、グラフにしてみました。

 

電力単価の一部がENEOSでんきの従量単価を超えている部分があります。このタイミングで電気を使いすぎると、逆に電気代が高くなってしまいます。

 

では、実際の電力使用量から金額を計算してみます。

 

エクセルにて計算した結果、下記の通り、電気代は403.7円になりました!

計算は算出した電力単価×使用量ですので簡単ですが、30分毎のデータなのですべてのデータの記載は割愛させていただきます。

 

この3月14日だけを考えると、普通に電力を使用しても電気代はENEOSでんきの1段階目の電気代より安くなりました。

 

今まで無駄な電気代を使いすぎた!?・・・とちょっとショックです。

 

 

どんな人にオススメ?

先ほどの計算結果を基に考えると、市場連動プランが向いている人はたくさんいると思います(^^)/

 

例えば下記の人が挙げられます。

電気代を節約したい人

そのままですね!少しでも節約したい人は切り替えた方がいいです。

 

電気代節約のために行動を変えられる人

節電のために、市場単価が高いときはなるべく電気を使わないように行動できる(ピークカット)人は向いています!例えば、洗濯を休日や朝早く行う、テレビはリアルタイムではなく時間をシフトして見る、炊飯を時間予約して行う、IHヒーターの場合は料理を休日にまとめて行う等があります。

 

生活パターンが一般と異なる人

例えば、1人暮らしで、かつ3交代や2交代、シフト制等で市場単価が高いタイミングに家にいない人は特に向いています!すぐにでも切り替えた方がいいです!

 

太陽光発電+蓄電池がある人

太陽光発電+蓄電池がある人(蓄電池だけでもOKですが、なかなかいないと思います(+_+))は昼間に発電して蓄電し、蓄電した分を市場単価が高いタイミングに使う方法(ピークシフト)が使えますので、すぐにでも切り替えた方がお得です

 

基本的には誰にでもおススメします!お子さんがいる場合でも、勉強→ゲームという順番にしてピークカットすれば大丈夫です(^^)/

市場連動型のオススメはLooopでんきとリミックスでんきです。下にリンクを貼っていますので、確認してみましょう(^^)/

 

 

 

4.市場連動型プランの注意点

市場連動プランでは、季節、日照時間、管轄電力会社によって市場が連動します。また、時間帯によっても市場が変動することから、常に節電を意識して行動する必要があります。

 

2023年の4月1日~12月31日の市場価格のデータを調べたところ、全13,200コマ(275日×48)に対し、市場価格が20円/kwh以上のコマが277コマ(2.1%)ありました。この2.1%を避けるように行動すれば、損をすることはほぼ無いと考えます。

 

また、供給電力が圧迫される(需要と供給のバランスが崩れる)と高額になる恐れがあります。

 

実際、2023年の4月1日~12月31日の市場価格のデータを調べたところ、9月18日、19日頃に40円/kwhを超える非常に高い市場単価のコマがありました。

 

経済産業省の電力・ガス取引監視委員会の調査結果によると、電力需要は前週と同程度なのに対し、供給量が大幅(2割)低減したことで電力が売り切れとなるコマが出て、このような高単価になったとのことです。

 

こういった高単価になることは非常に稀ですし、アプリで通知が来るように設定もできますので、安心です(^^)/

 

 

5.市場連動プランを提供するオススメの会社!

Looopでんき

固定従量単価が他と比較して少し安く、解約金などがいりません。

『とりあえず1~2か月入って様子を見る』というお試し切り替えができるため、非常にオススメです。

 

下のリンクからアクセスしましょう(^^)/

 

 

リミックスでんき‐Styleプラス

Looopでんきと同様に、初期費用・解約手数料0円で切り替えできます。下のリンクから確認しましょう(^^)/

【リミックスでんき】

 

 

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