夏や冬の冷暖房費が高く、電気代を太陽光発電で賄いたい人は多いのではないでしょうか。一条工務店では『太陽光発電+蓄電池』の導入がマストなので、実際に検討されている方や売電開始を待ち遠しく思っている方もいると思います。
今回は、太陽光での発電や売電開始まで、どのような流れなのか、どのようなことに注意しなければいけないのかを解説します。
目次
1.太陽光発電(売電)が始まるまでの流れ
太陽光発電(売電)が始まるまでの流れを紹介します。
①太陽光の固定価格買取制度(FIT制度)について一条工務店と確認書の取り交わし(11/18)
一条工務店では、住宅の仕様が決まった際に、『工事着工承諾書』や『合意締結証明』等のいくつかの同意書・確認書を取り交わします。
この中に、『太陽光 固定価格申請に関するご確認書』というものがあります。これに同意することにより、一条工務店がFIT制度(売電)の手続きを代わりに実施してくれるようになります。
近年では、太陽光の申請者が急激に増加していることから、申請を受諾されるまでにかなりの時間を要するようです。
売電開始はいつごろになりそうか、予め営業に聞いておきましょう!
②引渡し(5/30)
引き渡し日の2週間前には住宅は出来上がっており、引き渡し日の1週間前には完成見学会が実施されます(承諾された住宅のみ)。
この際、すでに太陽光発電は開始しており、アプリで発電量や消費電力を確認できますが、引き渡し日までは当然一条工務店が電力会社と契約しているので、自分には入ってきません。
この時点で、設備的には売電できる体制が整っているということだけがわかります。
引き渡し後から売電が開始されるまでは、アプリの画面が下の写真の左のように『自立運転中』になっており、消費電力や実際の発電量は表示されません。
左下の電池マークは蓄電池を示していますが、これは実際に稼働していなくても毎日数%は消費します。ここで消費した電力分だけ太陽光で充電されます。
残念ながら、一条工務店から売電開始OKの連絡があるまでは、太陽光発電の恩恵をまったく受けられないのです。
③一条工務店からの連絡→売電開始(8/6)
引渡しからしばらくして、一条工務店の工事担当の方から『ブレーカーを上げてください』とスマホのメッセージ機能での連絡がありました。
自分の場合は引渡しから2か月と数日経ってからの連絡です。
自分は電話/メッセージで連絡をくれるパターンでしたが、一条の方が立ち合ってブレーカーを上げるパターンもあるみたいです。
ブレーカーはちょっと背が届かない位置にあります。なんとか手元にあった棒状のものを使ってブレーカーを上げると、その瞬間に売電が開始されました!
アプリで発電量、消費量、売電量、蓄電割合を確認できるのは非常に便利です。
2.太陽光発電が始まるまでの注意点
太陽光発電が始まるまでに、いくつか注意しなければいけない点がありますので、紹介します。
FIT制度の遅延、厳格化に注意!
FIT制度の厳格化や申請者の増加に伴い、審査に係る所要時間が増加しているそうです。
FIT制度の認定において、「申請に係わる再生可能エネルギー発電設備を用いて既に発電を開始しているものではないこと」という条件があるそうですので、原則、認定が下りるまでは太陽光発電設備を使用(売電及び自家消費)することができません。
ですので、勝手にブレーカーを上げて太陽光発電を開始するということはやめた方が賢明です。最悪、認定が下りないといったことが発生した場合は自己責任になります。
電力の使い過ぎに注意!(特にさらぽか)
5/30の引き渡し後、希望だったさらぽかを24℃設定で使っていると、8月の電気代の請求がなんと2.9万になっていました!
このときは四国電力からの買電です。
さらぽか+ドラム乾燥1回/日+食洗器1回/日でこんなに高くなるとは思いませんでした。
さらに、7月中旬頃からは床冷房+サーキュレーターだけでは暑さを感じるようになり、エアコンを解禁しました!
すると、9月度の請求がなんと3.4万円に!!!
めちゃくちゃ高い( ;∀;)
数か月ではありますが、皆さんも引渡しから太陽光発電開始までの電気使用量には注意してください!!
さらぽかだけでなく、全館空調もかなり電力消費が多いので、2万超えは覚悟しておいた方がいいです。
Loopでんき等への切り替えに注意!
営業の方からは、四国電力でない電気会社への切り替えはいつでもOK!とのことだったのですが、一条工務店と取り交わした『太陽光 固定価格申請に関するご確認書』では売電開始後じゃないとダメと記載されていました。
何かあったら困るので、書面で取り交わしている方を遵守するようにお願いします(+_+)
また、Loopでんき等への電力切り替えは、売電開始後すぐに行うようにしましょう。
実際の電力切り替えは次の検針日からになりますので、タイミングによっては最大1か月程度の時間を要します。
Loopでんきへの切り替えはこちらから↓↓
3.売電が始まったらアプリに単価を設定しよう
売電が始まった後の検針日から数日後に購入電力量や単価が記載されたお知らせが届きます。
単価は全国一律で、2024年度は16円/kwh(税込み)になります。売電単価は数年前は30円/kwh前後だったのに対し、毎年のように単価が減少しています。
電力を買うより太陽光発電した電力を自家消費する方がお得なので、洗濯などを発電している時にずらすなど、昼間に消費し、夜は蓄電池を消費するようにしましょう(^^)/