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断熱王は必要?従来との玄関土間断熱仕様の違いとは?実際の施工写真で比較してみた。

2024年3月18日

2023年に一条工務店が『断熱王』を発表しました。元々断熱性能が高いにも関わらず、さらに玄関断熱が改善したことによって他の大手メーカーを圧倒する断熱性能を有する住宅が生まれました。本記事では、実際の施工写真を見ながら解説していきます。

 

具体的な『断熱王』の内容は下記の通りになります。

  • 超断熱玄関ドア DANNJU(ダンジュ)
  • 土間床の断熱強化

 

現に、2023年9月に本契約して2024年5月末に建つ私のi-smart住宅(断熱王仕様)はUA値0.19W/m2・Kと、トップレベルの性能を有します。

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施工していく中で分かった、通常仕様と『断熱王』の土間断熱仕様の違いを解説していきます。

 

 

高性能断熱玄関ドア『DANNJU』については下記の記事で解説しています。

 

1.断熱王が必要かどうか

2022年10月に断熱等性能等級の等級6・7が新設され、最高が等級7になりました。一条工務店のHPを見ると、既に一条工務店で建てる全棟が等級5、9割以上が等級6相当になるとのことです。実際にX(Twitter)で調べてみると、UA値が0.26~0.35程度の人が多いようでした。

 

性能的には十分すぎるのでは!?と思いましたが、よく確認すると、家全体の性能としては十分なものの、やはり玄関の土間断熱が十分でないため、結露する・少し寒い感じがする等のコメントも多く見られました。

 

ですので、予算に余裕がある場合は絶対に断熱王仕様にした方がいいです。

 

既に一条工務店を選んでいる皆さんは当然性能重視だと思うので、是非断熱王仕様にしましょう(^^)/

 

他のメーカーと悩んでいる方は、是非展示場に行ってから決めてください。断熱だけでなく耐震性能もトップレベルですので、非常にオススメです。

 

2.土間断熱の施工

土間底面の断熱材

一条工務店のHPを見ると、断熱玄関土間として、外からの影響を受けやすい玄関土間の下側にも断熱材を入れたとの記載があります。

 

つまり、従来の施工との違いの1つ目は、土間下側(底面)の断熱材の有無になります。

 

 

緑色で囲っている方が、通常仕様とほぼ同じで基礎立上のみ断熱材がある状態になり、赤色の方が土間底面の断熱材が増えた『断熱王』仕様になります。

 

※厳密にいうと、通常仕様と断熱仕様で断熱材(EPS材)の厚みが異なります。通常仕様の基礎立上のEPS材の厚みは120㎜であるのに対し、断熱王仕様は50㎜と薄くなっています。ちょっと納得いきませんが、後述する施工の違いや金額を加味して薄くなっているものと考えます。

 

 

基礎立上の断熱材

 

土間断熱の施工の違いは、基礎底面の断熱材の有無だけではありませんでした。

 

なんと、通常仕様では基礎立上に断熱材が無い部分があるようです!

 

上の写真の通り、基礎立上の断熱材は分厚いものの、断熱材が無い部分が10㎝程度あるように見受けられます。

 

この10㎝程度のスペースがヒートブリッジになることは明らかで、正直、土間底面より影響が大きいのでは?と思います。

 

断熱王仕様では、基礎立上と同じ面まで断熱材が施工されています。

 

 

土間断熱の施工(通常と断熱王で共通)

 

基礎立上・底面に断熱材が敷設された後は土が入れられます。そして、数日後にコンクリ施工されて土間が完成します。

 

EPS材(発泡スチロール)は一枚ものでなく、何枚もつなぎ合わせていますが、隙間があるのでは?と思っていました。

 

後日確認すると、接着剤っぽいものでシールされていましたので一安心です。色的に、もしかしたら防蟻として隙間を無くしたのかもしれません。

 

 

浴室土間の施工

玄関土間の断熱材が施工されたときは、浴室の断熱施工は手付かずでした。

 

そして、1Fが施工されたときに見学に行くと、写真のように断熱材が施工されていました。お風呂の断熱は床の施工の際に設置しているのかもしれません。ホースの穴周りはしっかりとウレタンフォームで封されていました!

 

ちなみに、断熱王では浴室の底面にも断熱材が設置されています(通常仕様では底面断熱無し)。

 

浴室はなんで立上が120㎜で底面が30㎜なんだろうと一瞬疑問に思いましたが、おそらく配管の都合上、底面は断熱材の厚さに制限があるものと思われます。

 

 

外皮性能表の記載

断熱王と通常仕様での外皮性能表の記載の違いはこのようになっています。

 

仕様名は

WU190はWall・ウレタン・190㎜

KE50は基礎・EPS・50㎜

RU235はRoof・ウレタン・235㎜  のような感じだと思われます。

 

数値はちょっと隠しております。気になる方が多い場合は、別記事で公開しようと思います。(本記事にコメントください!)

 

3.土間断熱で気になる点

DANNJUと土間のEPS材の間に少しだけコンクリ施工のみのすきまがあります。

 

確認したところ、この上に直接タイルが置かれるような施工で玄関土間の施工は終了するので、このわずかな隙間がヒートブリッジになる可能性があります。

 

実際は、玄関ポーチ側の土間・コンクリ施工がありますので影響が少ないのかもしれませんが、ここまで断熱性能に拘っているのであれば、あと一歩なので改善してほしいものです。

 

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