独特のフォルム、習性を持つツチハンミョウの一種。ハンミョウとは違う科に属する。メタリックブルーな体色はきれいだが、腹部が膨らんでおり、全体のバランスが悪いため少し気持ち悪い。春頃、山地にある草原などで地表を歩いているところを見かける。翅は退化しており、飛ぶことはできない。
本種の特異な習性として、成虫になるにはハナバチ類に寄生する必要がある点が挙げられる。寄生する方法は、花に飛んできたハナバチにつかまって巣まで運んでもらうという、ギャンブルじみた方法である。
他種との見分け方については、マルクビやミヤマとは胸部の形で見分けがつく(マルクビ、ミヤマは丸い)。オオツチハンミョウとは、雄であれば触角の形状で区別することができる。
なお、本種は有毒であり、触るとすぐにカンタリジンという猛毒を出す(下記画像の黄色い液体)。触ると皮膚がただれるため、直接は触らないようにしよう。