四国八十八箇所霊場の六十五番札所「三角寺」の奥の院である仙龍寺は、四国中央市新宮町の国道319号沿いにある真言宗大覚寺派の寺院。「龍の棲む霊山 仙龍寺」として、或いは「開運厄除」「虫除五穀豊穣」のお寺として、多くの信者様から慕われている。
本堂は、国道沿いの駐車場(数台駐車可)から傾斜の大きい石畳の坂道を10分程度進んだところにある。昭和9年10月に竣工の本堂は荘厳で、神秘的な雰囲気が漂っている。坂道は相当な傾斜のため、足腰に自信のない方は車(軽自動車)で登った方がよい。新宮ICから車で約30分ほどかかるが、一見の価値がある。
通夜堂下の蟹渕のそばに、市指定の天然記念物である奥之院の大杉が自生している。目通り5.4m、樹高約40m、樹齢は不明であるが300年以上と言われている。
弥勒堂、仙人堂へは、本堂の対面の石段を上がれば行ける。階段が急であるため注意。この弥勒堂のさらに奥に、名勝 清滝への道が通じている。
境内にある不動明王は、とりわけ「開運厄除」に霊厳あらたかである。
境内やその周辺は自然に満ちており、春には沈丁花やツバキ、秋には紅葉が鮮やかである。