愛媛県四国中央市と香川県との県境に位置する、海の波に浸蝕された地層からなる奇岩。余木崎海水浴場へ入って右側の防波堤よりさらに奥にある。干潮時しか近くへ行けないため、訪れる前に潮見表を確認しよう。
この地層は白亜系和泉層群と呼ばれ、四国西部から近畿地方までの東西約 300 km、幅約 10 –15 km 程度の規模で中央構造線の北側に沿って細長く分布する海成層(海の底で堆積して形成)であり、主に砂岩・泥岩・礫岩・凝灰岩から構成されている。波蝕奇岩群は、露出した地層が波や風雨の影響を受け、水に強い部分だけが残ったものであり、その自然現象を簡単に感じられるスポットとなっている。
現に、近くの小学校ではフィールドワークとして当地層の見学を実施しているところもある。
地味な奇岩のため、映える写真を撮るのは難しい。早朝や夕方等、様々なタイミングでの写真撮影をトライする必要がある。
当奇岩群は、その形状から小さな潮だまりが発生する。潮だまりには、イシダタミやヨメガササガイ等の貝類、ヤドカリ、ハゼ、イソギンチャクのような生物が見られるため、観光ついでに遊ぶのもよい。
ただし、海藻などの影響で非常に滑りやすいため、注意が必要である。
〒799-0103 愛媛県四国中央市川之江町余木